シラバス参照

講義名
スポーツ心理学特講 
履修年次
1年 
単位数
担当教員研究室
B419 

担当教員

平川 武仁

授業の概要
スポーツ心理学に関連する諸外国の研究動向について学修することを基礎とする。その基礎に基づいて、履修者の関心のあるスポーツあるいは携わっているスポーツなど、近接領域における仮想的な事例を討論する。それらの事例から発生する検討課題などを考究し、スポーツの現場に応用できる知見を醸成する。 
到達目標
授業が終了するときに、履修学生は以下のことができるようになる。
1. スポーツ心理学における国際誌に掲載されている論文の概要について説明することができる。
2. スポーツ心理学の知識に基づいて、スポーツに携わる人達の心理的現象を説明できる。
3. スポーツ心理学の理論と知識をスポーツ現場へ応用することができる。 
授業の進め方
まず、履修者は、各回のテーマについて発表されている国際誌あるいは洋書を抄訳し、概要を発表する。その後、スポーツの現場と発表内容との関連、具体的な事例に深めるように履修者間そして担当教員とで討論する。さらに、これらの事例から想定される検討課題を探求し、その解決策・手続きに展開する。 
受講上の注意
大学院修士課程において修士論文を執筆した経験があること、そしてスポーツ心理学に関する基礎知識をもっているか、学部あるいは修士課程でスポーツ心理学に関連する単位を修得していることが望ましい。これは、この授業において国際誌に掲載された論文あるいは洋書を用いて論考および討論するため、各回で扱うテーマに関する基礎的な知識が前提となるという理由による。つまり英語・英会話ができるだけでは、スポーツ心理学に関する知識がないために論考・討論ができない可能性があるからである。そのため、国際誌・洋書を読むこと、知識提供のみの講義ではなく討論があること、を納得して履修登録すること。 
授業計画
1  オリエンテーション(シラバス、授業カリキュラム委細、受講上の注意、指定図書、成績評価、教員への連絡方法など)
2  The history of sport psychology
3  Ethical issues in sport psychology
4  Stress, anxiety and arousal
5  Measuring stress and anxiety
6  Choking under pressure
7  Self-determination theory
8  Attention and concentration
9  Social identity theory
10 Expertise
11 Decision-making
12 Analysis and measurement of motor performance
13 Overtraining and exercise addiction
14 Mental health disorder in sport
15 まとめ 
時間外学習
以下の学会HPならびに学会掲文については常に最新の情報に触れておくこと。
日本スポーツ心理学会
http://www.jssp.jp/
国際スポーツ心理学会(ISSP) 
http://www.issponline.org/
北米スポーツ心理学会
https://www.naspspa.com/ 
指定教科書
G. Breslin et al. Eds.(2021) Understanding Sport Psychology.SAGE Publications.
上記を担当教員から提案する教科書とする。ただし、受講生が各回の授業テーマに関連する国際誌掲載論文を希望する場合には論文を優先し、指定教科書は補助資料として用いる。 
成績の評価基準
論考での参画の程度(50%)、課題達成の程度(50%)で評価する。課題は指定教科書の抄訳(25%)ならびにプレゼンテーションの完成度(25%)で評価する。 
教員への連絡方法
オフィスアワー(研究室前に掲示する)に来室するか、メール(履修要項に掲載)で問い合わせる。 
オフィスアワー
研究室前に掲示する。 
その他
授業計画については、履修生数、履修生数の同意を得た上で、順序を入れ替える場合がある。